結論、自分専用のスラッシュコマンドは、テキストファイルを1枚置くだけで作れます。 プログラミングは不要です。所要10分。
「同じ指示を毎回打ち込んでいる」――たとえば「この文章を3行で要約して」「この議事メモを整えて」。こうした定型の頼みごとは、一度コマンドにしてしまえば、次からは /youyaku のような短い呼び出しで済みます。
この記事では、非エンジニアが手順どおりに進める前提で、「貼った文章を3行に要約するコマンド」を例に作り方を説明します。
前提(2026年9月時点)
- Claude Codeがインストール済みで、
claudeで起動できる(→「インストールと初期設定(Windows)」) - 検証環境: Windows 11 / PowerShell
- コマンドを保存するフォルダの場所は2種類あります
- 今のプロジェクトだけで使う: プロジェクトフォルダの中の
.claude/commands/ - どのプロジェクトでも使う: ユーザーフォルダの
~/.claude/commands/
- 今のプロジェクトだけで使う: プロジェクトフォルダの中の
- フォルダの中に
.mdファイルを1枚置くだけで完成。作ったものはClaude Code内で「Skill(スキル)」という名前でひとまとめに扱われますが、作り方自体はこの記事の手順のままです(2026-09時点・Claude Code 2.1.270で実機確認)
ステップ1: コマンドを置くフォルダを用意する
.claude は先頭にドットが付く「隠しフォルダ」です。エクスプローラーから手で作ると分かりにくいので、Claude Code自身に作ってもらうのが早いです。
なお、初めてのフォルダで claude を起動すると、その前に「このフォルダを信頼しますか?」という確認が出ます(自分で作ったフォルダなら問題なく進めてOK)。

起動したら、こう頼みます。
このプロジェクトに .claude/commands フォルダを作って
実際にやってみると、許可を求める確認画面は出ず、「Ran 1 shell command」とだけ表示されてそのままフォルダが作成されました(2026-09-23実機確認・Claude Code 2.1.270)。

ステップ2: コマンド定義ファイルを作る
.claude/commands/ の中に youyaku.md という名前で、次の内容のファイルを作ります。これもClaude Codeに頼めます。
---
description: 貼り付けた文章を3行で要約する
---
次の文章を、要点を外さずに3行で要約してください。箇条書きにしてください。
$ARGUMENTS
description… このコマンドが何をするかの説明$ARGUMENTS… コマンドのうしろに貼り付けた文章が、ここに入ります

つまずきやすい点: ファイルの拡張子は .md。youyaku.md.txt になっていないか確認してください。
ステップ3: 使ってみる
claude の画面で、/ を打つと候補が出ます。/youyaku を選び、うしろに要約したい文章を貼り付けてEnter。
/youyaku (ここに長い文章を貼る)
実際に試すと、こんなふうに返ってきます(実機確認・2026-09-23)。
入力: 「来月の展示会に向けて、パンフレットのデザインを外注するか社内で作るか検討中です。外注なら予算15万円以内に収める必要があり、社内で作る場合は担当者の負担が増えますが費用は抑えられます。来週の会議までにどちらにするか決めたいと考えています。あわせて、当日のブース設営を誰が担当するかも決めておく必要があります。」
出力:
- 来月の展示会用パンフレットは、外注(予算15万円以内)か社内制作(担当者の負担増だが低コスト)かを検討中
- 来週の会議までにどちらの方法にするか決定する予定
- あわせて、当日のブース設営の担当者も決める必要がある
指示文どおり、箇条書きの3行に整形されて返ってきました。


実際にやってみた
実際に、部署間でやり取りするような長めの業務メール(予算が当初の1.3倍に増えた話・納期が再来月中旬にずれる話・先方からの多言語対応の追加要望、という3つの話が混ざった長文)で試してみました。要約結果は、この3点がそれぞれ独立した箇条書きに分かれていて、ぎゅっとコンパクトになり、とても分かりやすくなったという実感がありました。長いメールを読み返す時間がないときに、まず3行だけ見て内容を思い出す、という使い方ができそうです。
応用(自分の仕事に置き換える)
- メール下書き: 「以下の要件で、丁寧だが簡潔なメール文面を作ってください」+
$ARGUMENTS - 議事録の整形: 「箇条書きのメモを、決定事項・宿題・次回日程に分けて整えてください」
- 英文の要点把握: 「次の英文を、日本語で3行にまとめてください」
やりすぎ注意: コマンドを増やしすぎると、どれが何だったか分からなくなります。本当に週1回以上使うものだけコマンド化するのがおすすめです。
うまくいかないとき
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
/youyaku が候補に出ない | ファイルの場所・名前・拡張子が違う | .claude/commands/youyaku.md になっているか確認 |
| 要約されず、指示文がそのまま返る | $ARGUMENTS の綴り違い | 半角大文字で $ARGUMENTS |
よくある質問
Q. プログラミングの知識は要りますか?
A. 要りません。書くのは日本語の指示文だけです。
Q. 作ったコマンドは他の人に配れますか?
A. ファイル1枚なので、渡せば同じように使えます。
Q. ChatGPTでも同じことができますか?
A. ChatGPTの「GPTs」や定型プロンプトが近い機能です。違いは別記事「Claude Code・ブラウザ版Claude・ChatGPTの使い分け」で。
私が実際に使っているコマンド定義と、運用の回し方(ネタ帳→コマンド→下書き→SNS転用)は、note の有料記事「AIにネタを出させて記事を書き続けるループの作り方」にまとめています。


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